さくらんぼ を美味しく食べるには?
サクランボは追熟しない果物だから
さくらんぼは追熟しない果物です。
例えば、トマトは追熟します。まだ青いうちに収穫して店頭に並ぶ頃には赤くなるのです。
追熟する果物 | ラ・フランス メロン バナナ キューイ マンゴー 桃 柿 みかん パパイヤ 等 |
追熟しない果物 | サクランボ ブルーベリー イチゴ りんご ぶどう 西瓜 パイナップル ライチ 等 |
サクランボは木に成っている状態でないと糖度が増しません。美味しくなった頃に収穫して出荷します。
つまり収穫したその瞬間から、劣化が始まるわけです。
だから、収穫後すぐに食べるのが一番おいしいといえるのです。
口当たりを考えると、少しだけ冷やした方がよりおいしいですね。
サクランボは冷蔵保存に向かない果物
そもそもさくらんぼは冷蔵保存は向きません。だから店頭では常温で販売されています。
通販で販売されているものはクール便で送られてくると思いますが、高温状態に長くさらされるよりはクール便の方がよいだけのことです。日持ちしないので早めに食べるのが一番美味しくいただく方法です。常温なら2日、冷蔵でも2~3日位で食べきりましょう。
美味しく食べる方法
- 【常温で販売されているもの】 冷房の効いた涼しい部屋で保管し、食べる時に氷水で冷やすか、食べる20~30分前に冷蔵庫に入れて冷やす。冷やし過ぎは要注意・・・美味しくなくなります。食べきれない場合は新聞紙などに包んで冷暗所で保管するとよいでしょう。
- 【クール便で入手したもの】 温度変化にも弱いので、いくら常温保存が良いからと言っても、この段階から常温にするのはかえって味を落とします。クール便でとどいたサクランボは冷蔵庫の野菜室にいれて保管。野菜室は温度も湿度も冷蔵室より高いので、さくらんぼ保存には向いています。
- どちらにしても、出荷された段階が一番おいしいので早めに食べるのが大切です。
美味しいサクランボの見分け方
サクランボは鮮度が命なので
- 皮がパリッと張りがあるもの(鮮度が落ちると皮に透明感が出てきて実が柔らかくなります)
- 全体が赤く黄色の部分が少ないもの(もともと黄色い品種を除いて、赤いほど糖度が高い傾向になります)
- ステム(枝)の部分が太く緑色のもの(収穫から日が経つと茶色く変色します)
を目安に新鮮なものを選びましょう。
サクランボの旬
サクランボは 通常栽培では6月中旬から7月上旬までが山形サクランボの美味しく出回る旬といわれています。「佐藤錦」なら6月中旬から下旬が旬ですね。サクランボは鮮度が命ですので、収穫したその日に発送します。購入したらなるべく早く食べるのが美味しく食べるコツです。
旬についてお話しすると、
加温ハウス栽培・・・4月上旬から収穫(とても高価)
雪が降り始める11月から12月の冬の寒さを経験させたサクランボの樹に温室設備によってビニールをかけてボイラーで加温して育てます。2月中旬頃には白いサクランボの花が咲き始め、4月上旬には店頭に並びます。
無加温ハウス栽培・・・5月下旬から収穫(高価)
露地栽培だと母の日の5月頃は、まだ佐藤錦は開花が終わったばかりですがハウス栽培の物は店頭に並びます。
温室栽培の最大の需要期は何といっても「母の日ギフト」ですね。
露地栽培・・・6月中旬から収穫(手が届くお値段)
雨除けハウスで栽培したもの。
一般的にサクランボの旬とはさくらんぼの最盛期といわれる6月中旬から7月上旬になります。
佐藤錦の旬となると少し範囲が狭くなり6月中旬から6月下旬までになります。
その日のうちに出荷
サクランボは鮮度が命なので、収穫したその日に発送します。
早朝5:00頃から収穫作業をはじめ7:00には収穫を終了します。たった2時間のスピード勝負です。
なぜ、早朝に収穫するかというと、早朝が一番美味しいからです。これは、明るい昼中はさくらんぼの木が実の糖分を消費しながら盛んに光合成をやっていて、日没から合成した養分を実に蓄えているので、早朝が一番味が良くなるんです。
その後休む間もなく出荷作業です。その日の夕方には出荷します。
収穫したさくらんぼは直ぐに温度管理された作業所に持ち込まれ、選別、箱詰し、なるべく急いで出荷します。
出荷作業の中でも熟練のワザが必要なのがさくらんぼの箱詰め。
- バラ詰め
- 手詰め
- 鏡詰め
という方法があり、一粒一粒丁寧にパックに詰める手詰めはとても労力を使う作業です。
化粧箱や桐箱に隙間なくきっちり詰められ、まるで宝石箱のような鏡詰めは、熟練のワザが必要です。
輸送中も美味しさと鮮度を保つため温度管理されたクール便を採用しています。
まとめ
サクランボを美味しく食べるには、新鮮なものを選んだうえで、
- サクランボは常温保存(できるだけ低温)が望ましい。
- 食べる直前に冷やす。
- 日持ちしないので、なるべく早く食べる。