ロマンチックな さくらんぼ逸話
サクランボは「幸福の果実」「天国の果実」
詳しく話すと
キリスト教の外典『偽マタイの福音書』第20章
キリスト教の外典『偽マタイの福音書』第20章において、サクランボについての記述があります。
キリスト教では桜は聖母マリアの聖木と言われているのです。
桜の花は処女の美しさに例えられ、実(サクランボ)は天国の果実に例えられています。
逸話
身ごもっている聖母マリアが夫のヨセフと桜の園を歩いている時に、マリアはヨセフにサクランボを採ってくれるように頼みました。
マリアの不貞を疑っていたヨセフは「お前に子を授けた人にとってもらえばよい」と言って断りました。
マリアがもう一度同じ願いを繰り返すと、胎内のキリストが桜の木に、「母がサクランボを取りやすいように枝を下げてください」と声をかけました。
すると、桜の木は枝をたわませてくれたので、マリアはサクランボを食べることが出来ました。
その様子を見たヨセフは自分の行為を悔い改めました。
「さくらんぼの木のキャロル」
クリスマスキャロルの1つに「さくらんぼの木のキャロル」という歌があります。
この歌は、イギリスの教会で15世紀には既に歌われていたようです。
“THE CHERRY-TREE CAROL” ※歌詞訳
『チェリーツリー・キャロル』
ヨセフがガリラヤの女王である。マリアと結婚した時、彼は本当に年老いていました。
ある時、ヨセフとマリアが一緒に出かけていると、赤と白と緑に彩られた、さくらんぼの木を見つけました。
マリアはヨセフに、それは穏やかに優しく話しかけました。 「さくらんぼを摘んでくださいな、ヨセフ。私はお腹に子がいるのですから」
ヨセフはとても冷たく言いました。 「お前を孕ませた男に、さくらんぼを摘んでもらえばいいじゃないか」
すると、お腹の中の小さな子が言いました。 「頭を下げて、甘いさくらんぼの木。僕のお母さんに、さくらんぼをいくつかくださいな」
するとさくらんぼの木は、てっぺんの枝をマリアの膝の高さまで下げました。 「ほら見て、ヨセフ。さくらんぼが採れたわ。」 |