さくらんぼ農園日誌 2023年06月12日
「佐藤錦」の収穫が始まりました
当農園では06月10日(土曜)より、佐藤錦の収穫が始まりました。
佐藤錦は樹上で長く熟成させると潤みが出て美味しくなくなります。柔らかくなってドロッとするわけです。
また、実が柔らかくて日持ちしないという欠点があります。
甘くて美味しい品種なのですが、収穫から出荷までの時間的猶予が少ないのが欠点です。
農協経由で市場に出回る物についてはパッケージングすればよいだけなのでそれほど大変ではありませんが、通販でお求め頂いてい居るお客様については、個別の配送手配も追加で必要な作業になるので大忙しになります。
何せ、早朝から収穫したものを午前中には配送完了しなければ、美味しい状態でお客様にお届けできないからです。
サクランボはメロンやバナナの様に追熟する果物ではなく、収穫した瞬間から劣化が始まる果物なので採れた瞬間が一番おいしく、時間と共に美味しくなくなる代物なのです。ゆえに、収穫⇒選別⇒梱包⇒出荷の時間をいかに縮めるかという時間との戦いになります。とりわけ個別配送手配が、ITに疎い私にとっては大変です。
HPでの通販や、お得意様からのご注文を処理するデータベースを自前で作り、宅配業者の受発注システムにデータを登録し、代金回収のデータベースを作って処理するような感じで何とか処理業務を簡略化する努力をしています。
お得意様へのダイレクトメール発送による早期予約、HP通販サイトからのお申込みに対する早期事務処理、で「残りは発送するのみ」にしておくことでしか、美味しい状態でお客様のもとにお届けする手段はありません。
処理に時間がかかりすぎると、「佐藤錦」の適時の収穫発送が出来なくなり、せっかく実った「佐藤錦」を廃棄せざるを得なくなったりします。2~3年前まではその量のなんと多かったこと。
サクランボ農家の高齢化や人手不足もあって、繁忙期が1年のうちの数日に集中してしまうのが、とても大きな問題なのです。
「紅秀峰・紅てまり」の収穫が早まりそうです
その佐藤錦の実が柔らかく傷みやすい欠点を補うべく、やや実が硬く日持ちする品種として流通しているのが、晩成品種の「紅秀峰」なのですが、温暖化の影響なのか、今年の生育が早い傾向にあり、例年より一週間以上、収穫が早まりそうです。
佐藤錦が終わるとすぐ、休む間もなく「紅秀峰」の収穫という事になりそうです。
紅てまりの収穫も同様に早くなる傾向があります。
通販でお求めのお客様、例年より早めの発想になる旨、ご了承願います。
「やまがた紅王」の育成状況
今年から全国で流通する新品種「やまがた紅王」、当農園でも栽培していますが、まだまだ量産体制には入っていません。
個別での通販は今年度は見送らざるを得ませんでした。
当農園で収穫した「やまがた紅王」がこちら
佐藤錦と比べて、形は見事なハート型。実は佐藤錦よりもやや酸味があり上品な甘さ。果肉はやや硬く食べ応えあり。500円玉との比較でもこの大きさ、もっともっと大きく育てることも可能です。そのうち「さくらんぼ巨大果実コンテスト」なんて言うのもありかもしれません。青森県の「ジュノ・ハート」と「やまがた紅王」の頂上決戦が見ものですね。
当農園のサクランボ通販
当農園では,当サイトのショッピングページより通販での配送を承っております。
「佐藤錦」「紅てまり」「紅秀峰」を中心にお届けしております。
希少品種「月山錦」「やまがた紅王」 時価 応相談
知る人ぞ知るおいしさの「完熟・紅さやか」 時価 応相談
贈答用最高品質「特選・佐藤錦」「特選・紅秀峰」 各¥20,000
いずれも収量が安定しませんので通販のメイン商品にはしていませんが、メールにてお問合せいただければ、最大限の対応をさせていただきます。
後書き
サクランボの収穫出荷の繁忙期になり、ブログ更新が遅れがちになります事お許しください。
次回は、6月21日より東京の八芳園で開催されるイベント「山形県鶴岡市グランドジャーニー」に出品する事を中心にブログ作成する予定です。