さくらんぼの人工授粉開始 2022年4月22日
人工授粉開始
2022年4月22日
受粉には蜜蜂くんたちに頑張ってもらってますが、今日から人工授粉に精を出しています。
受粉樹としても優秀な「紅さやか」
当農園では、早生種として「紅さやか」、中成種として「佐藤錦」「月山錦」晩成種として「紅秀峰」「紅てまり」を中心に栽培しています。
「紅さやか」はハート型ではなく編円型の実がなります。果肉の色は中まで赤くなる品種で、皮の色が濃い紅色から完熟が進むと黒紫色になります。早生種ですが収穫を少し遅らせて完熟させると「佐藤錦」に勝るとも劣らない美味しさになります。果肉が赤いのでジャムやコンポートに加工しても色目的に美味しそうに見えますね。
同時に栽培している他の品種の開花期と数日間開花期が重なるので、受粉樹としての性能も優秀です。
ご存じかもしれませんが、同一品種グループ同士では受粉しないのです。なので開花期が重なる別品種を同時に栽培する必要があります。
かつては花粉の量が多い「ナポレオン」を「佐藤錦」の受粉樹にしていましたが、最近は「ナポレオン」の果実の需要が少なくなってきたので、違う組み合わせが多くなってきています。
昭和40年代なら「ナポレオン」全盛期でしたから、その頃子供だった人の中には、「ナポレオン」の「酸っぱ甘い風味と微かな苦み」にノスタルジーを感じるのではないでしょうか?「ナポレオンの味、あれがサクランボ本来の味なんだよ」とおっしゃっる方も少なくありませんね。
当農園は「紅さやか」を受粉樹にしてます。
しばらく受粉作業が続きます
収穫期間を長くとるために、作付けしている品種を増やしている分、開花期が少しずつズレて、人工授粉作業はしばらく続きます。