データで読み解く、さくらんぼ雑学

サクランボについての蘊蓄をデータを基に解説しよう

国別サクランボ生産量

世界中でどれだけさくらんぼが生産されているのでしょうか?

生食用・加工用のすべての合算: 世界総生産量:256万トン

順位 生産量
1位 トルコ 664,224トン
2位 アメリカ 323,929トン
3位 チリ 233,929トン
4位 ウズベキスタン 175,861トン
5位 イラン 128,380トン
6位 スペイン 118,380トン
7位 イタリア 98,640トン
8位 ギリシャ  81,600トン
9位 ウクライナ  68,640トン
10位 シリア  66,039トン
・・・ ・・・・・ ・・・・
20位 日本 18,400トン

 

 

日本国内の生産量

では日本国内での生産量はどうかと言うと

順位 都道府県 割合
1位 山形県 75.9%
2位 北海道  9.3%
3位 山梨県  6.3%
4位 秋田県  2.5%
5位 青森県
6位 福島県
7位 長野県

山形県がダントツの生産量を誇っています。

 

 

日本国内のサクランボ作付面積

サクランボの作付面積を見てみると

全国で 4,680ha 

山形県は 3,060ha 65.8%

これらのデータを分析してみると

山形県の作付け面積当たりの生産効率が他県よりも高いことが解る

これは山形県がサクランボの生産に向いている気候であるのと同時に、生産ノウハウが確立されていると言える。

 

面積当たりの平均生産量

田んぼ1枚の面積(1反)は300坪≒約0.1ヘクタールなので、

全国平均で1反当たり391kgの生産。山形県ではこれを上回る生産が出来ていると考えられる。

「佐藤錦」が大体1個6グラムなので、そこから計算すると 391㎏は652万個。

一反の生産量≒390kg≒652万個

 

えぇっ!・・・たったの25個?!

日本人一人当たりの年間サクランボ消費量を計算してみる。

日本の人口を1億2,000万人として計算すると「佐藤錦」換算で計算したとして、

「日本人一人当たりのサクランボ年間消費量」≒ 150g(25個)

150gはどれぐらいのものと同じかと言うと

サクランボ25個(150g) バナナ 15cmほどの物
サクランボ25個(150g) リンゴ 半分
サクランボ25個(150g) お米 1合
サクランボ25個(150g) キャベツ 千切りにカット 1袋分
サクランボ25個(150g) みかん やや大きめのもの 1個

 

意外と少ない。

飽きるほど食べる事が出来るのは山形県の人だけになるのか?

もはや贅沢品とも言えるかも……。

 

大きさの規格とか品質表示の規格があると聞きましたが?
「山形県青果物等標準出荷規格」で解説しよう

 

サクランボの大きさの基準

山形県では、山形県青果物等標準出荷規格により県外出荷品の品質を制限してブランド力を維持している

その基準は次のようになっている。

表示サイズ 大きさ 備考
Sサイズ 16㎜以上 加工用で生食出荷しない
Mサイズ 19㎜以上 山形県外には出荷しない
Lサイズ 22㎜以上
2Lサイズ 25㎜以上
参考 500円玉  26.5mm
3Lサイズ 28㎜以上
4Lサイズ 31㎜以上

 

サイズの基準が最大3mmの違いがあるので、大きめの2Lサイズ・小さめの2Lサイズではかなりの違いになります。

見栄えが良くなるように、平らに盛り付ける箱詰め方法や、ばらばらに詰め込む方法などにより、お値段に差が出てきます。

 

さくらんぼの品質(着色)基準

生食で出荷できる着色面積の基準(等級基準)は、平成24年以前より10%引き上げられた。

それにより基準名称が変わり、優の表示がなくなった。

より着色が良い(糖度が高い)物の実を出荷することでブランド力を維持している。

●「佐藤錦」の場合

着色 表示 備考
50%以上 (秀) 秀の字を〇で囲ったもの、「まる秀」と読む
60%以上
70%以上 特秀

※着色50%未満は加工用になり、山形県外には出荷されない。

●「紅秀峰」の場合

着色 表示 備考
50%以上 (秀) 秀の字を〇で囲ったもの、「まる秀」と読む
65%以上
80%以上 特秀

※着色50%未満は加工用になり、山形県外には出荷されない。

山形県青果物等標準出荷規格

 

サクランボについて知らなかった事が沢山ありました。また教えてください。

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